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この記事を書いた人:健さん|元プロアスリート / 元納棺師 / 介護福祉士 / 睡眠栄養指導士 初級(一般社団法人睡眠栄養指導士協会 認定)|「人生健康第一」を伝えるブログメディア運営
親の通院付き添いで仕事を休めない時、家族は「会社を休んでいいのか」「介護休暇にできるのか」「毎回自分が付き添わないといけないのか」で迷いやすくなります。特に、診察の説明を聞く必要がある、親が一人で受診できるか不安、でも仕事も簡単には抜けられないという状況では、気持ちだけで動くと家族側の負担が一気に大きくなります。この記事では、まず介護休暇に当てはまる可能性、会社への伝え方、家族以外に相談できる先を整理します。
私は元プロアスリートとして体と向き合い、納棺師として人の命の終わりを見届け、現在は介護福祉士として日常の健康と生活を支える現場にいます。そんな経験から辿り着いた信念があります。それは人生健康第一です。親の通院付き添いも、家族が無理を重ねる前に、制度、会社、相談先を分けて確認することが大切です。
親の通院付き添いは、ただ病院へ送迎するだけではないことがあります。診察内容を理解する、薬の変更を確認する、次回予約を取る、会計や書類を整理する、親が不安にならないように支えるなど、家族が担っていることは意外と多いです。その一方で、仕事を休める日数や職場の人員、収入への影響も無視できません。
確認する順番は、親の状態が介護休暇の対象になりそうか、丸一日休む必要があるのか、遅刻や早退で足りるのか、継続するなら会社や地域包括支援センターへどう相談するかです。最初から全部を一人で抱えるのではなく、使える制度と頼れる先を分けて見ていきましょう。
この記事のポイント
- 親の通院付き添いで介護休暇を使える可能性があるケースを整理できます
- 介護休暇にならない場合に、有給休暇や時間単位休暇で対応する考え方が分かります
- 会社へ伝える内容や、断られた時に確認したい相談先を理解できます
- 地域包括、ケアマネ、通院等乗降介助など、家族以外に相談する選択肢を確認できます
親の通院付き添いで仕事を休めない理由
- 介護休暇を使えるケース
- 介護休暇にならないケース
- 有給休暇で対応する場合
- 遅刻早退で足りる場合
- 会社へ伝える内容
介護休暇を使えるケース
親の通院付き添いで仕事を休めない時、最初に確認したいのは「親の通院だから休めるか」ではなく、親の状態が介護休暇の対象になりそうかどうかです。通院の付き添いという言葉だけを見ると、ただ病院まで一緒に行く用事のように見えるかもしれません。けれど実際には、移動の安全、診察内容の理解、薬の変更、次回予約、会計や書類の確認まで含まれることがあります。
介護休暇は、要介護状態にある対象家族の介護や世話のために使う制度です。父母は対象家族に含まれます。つまり、親の通院付き添いで介護休暇を考える時は、親子関係だから使えるというより、親の状態と付き添いの必要性が制度の趣旨に合うかを見ることになります。
ここで大事なのは、病名だけで決まるわけではないことです。負傷、病気、心身の障害などにより、2週間以上にわたって常時介護を必要とする状態かどうかが関係します。介護保険の要介護認定がある場合は分かりやすいですが、認定を受けていないから絶対に使えない、と決めつける必要はありません。
たとえば、親が一人で病院へ行けない、診察室で医師の説明を理解しにくい、薬の変更を家族が把握しないと生活に影響が出る、移動や受付で支援が必要という場合は、通院に伴う世話として整理しやすくなります。単なる送迎だけでなく、通院の前後にどんな支援が必要なのかを分けて見ていくことが大切です。
親の通院付き添いで介護休暇を考える時は、親の状態、付き添いが必要な理由、通院頻度、休む時間を分けて整理することが出発点です。この4つが曖昧なままだと、会社へ相談する時も「親の病院なので休みたい」という説明だけになり、制度の確認がしにくくなります。
介護休暇は、対象家族が1人なら年5日、2人以上なら年10日まで取得できます。1日単位だけでなく、時間単位で取れる仕組みもあります。親の病院が午前中だけ、午後の検査だけという場合は、丸一日休む前に時間単位で使えるかを確認すると、仕事への影響を少し抑えやすくなります。
ただし、介護休暇の賃金は法律上、必ず有給になるわけではありません。会社の就業規則や賃金規定で、有給扱いなのか無給なのかを確認する必要があります。ここを見ないまま休むと、あとで給料が減って驚くことがあります。
会社に相談する前には、「移動と診察説明の確認が必要」「午前だけ付き添いが必要」「今後も月1回程度続く可能性がある」など、具体的に伝えられる形にしておきましょう。親のことを詳しく話しすぎる必要はありませんが、休みが必要な理由と時間の見通しは、仕事との調整に直結します。
介護休暇にならないケース
親の通院付き添いでも、すべてが介護休暇になるとは限りません。ここで迷いやすいのは、家族としては付き添いたい気持ちがあるのに、制度上の介護や世話に当たるかどうかは別問題になる点です。心配だから付き添いたい、親が不安そうだから一緒に行きたいという気持ちは自然ですが、それだけで介護休暇の対象になるとは限りません。
親が自分で移動でき、診察内容も理解でき、家族の付き添いが必須ではない場合は、介護休暇として認められるか会社側が確認を求めることがあります。特に、定期的な通院で本人が普段から一人で受診できている場合は、介護休暇よりも年次有給休暇や半日休暇での対応を考える場面も出てきます。
たとえば、親が「一人だと寂しいから来てほしい」と言っているだけの場合や、家族が心配で念のため付き添いたい場合は、気持ちとしては自然でも、制度上の介護や世話に当たるかは別に考える必要があります。ここを混ぜてしまうと、会社に相談した時に話がかみ合いにくくなります。
介護休暇に当たるか分からないまま「親の通院なら全部介護休暇で休める」と考えると、会社確認や給与扱いでつまずくことがあります。制度を使えないという意味ではなく、まずは付き添いの必要性を説明できる形にすることが必要です。
また、親が要介護状態に当たるか分からない段階では、いきなり介護休暇だけで考えないほうがよいです。年次有給休暇、半日休暇、時間単位年休、会社独自の特別休暇など、会社で使える休み方が別にあるかもしれません。会社の制度によっては、家族の通院付き添いに使える独自休暇を設けている場合もあります。
介護休暇にならない可能性がある時は、まず「付き添いが必要な理由」を整理します。移動が危ないのか、認知面の不安があるのか、医師の説明を家族が聞く必要があるのか、薬の管理が崩れているのか。ここがはっきりすると、介護休暇として相談するのか、有給休暇で対応するのか、外部サービスを探すのかが見えやすくなります。
親の状態がまだはっきりしない場合は、通院のたびに会社へその場しのぎで休みを頼むよりも、地域包括支援センターや市区町村の介護相談窓口に相談し、介護保険の申請や支援の必要性を確認する流れも考えます。仕事を休めない問題は、会社だけの問題ではなく、親の生活支援をどう組むかという問題でもあります。
家族として付き添いたい気持ちと、制度として休めるかどうかは分けて考えると、気持ちが少し整理しやすくなります。親を突き放すためではなく、家族が仕事を続けながら関われる形を作るために、介護休暇、有給休暇、会社独自制度、地域の相談先を並べて見ることが大切です。
有給休暇で対応する場合
介護休暇に当てはまるか分からない時や、親の付き添いが単発の場合は、年次有給休暇で対応するほうが現実的な場面もあります。有給休暇なら、介護休暇の対象になるかどうかを細かく確認する前に、通常の休暇として申請しやすい職場もあるでしょう。初診の付き添い、検査結果の説明、紹介状を持って別の病院へ行く日などは、まず有給休暇で予定を押さえるほうが動きやすい場合があります。
ただし、有給休暇だけで毎回対応すると、家族側の休みがどんどん減っていきます。親の通院が月1回、検査で半日、別の診療科でまた半日というように続くと、気づいた時には自分の体調不良や子どもの用事に使える休みが足りなくなることがあります。最初は「今回だけ」と思っていても、通院が続くと生活全体に影響してきます。
有給休暇で対応する場合は、通院付き添いが単発なのか、今後も続くのかを先に分けます。単発なら有給で済むかもしれません。けれど、毎月続く、複数の病院がある、認知面や移動の不安が強くなっているなら、有給だけで回すよりも、介護休暇や時間単位年休、短時間勤務、外部サービスの利用を合わせて考えたほうが安全です。
また、会社によっては時間単位年休や半日休暇を使える場合があります。午前中の診察に付き添って午後から出勤できるなら、丸一日休むより仕事への影響を小さくできます。反対に、病院の待ち時間が長い、検査や会計まで読めない、親の状態が不安定という場合は、短時間で戻る予定にしすぎると自分が追い込まれます。
有給休暇で対応する時は、今回だけの付き添いなのか、今後も続く付き添いなのかを先に分けて考えることが重要です。継続する可能性があるなら、休み方だけでなく、親の通院を誰がどこまで支えるかという体制づくりも必要になります。
親の生活全体に不安が広がっている場合は、通院だけでなく、家の中の変化も見ておくと相談しやすくなります。片付け、薬、郵便物、金銭管理なども気になる場合は、親が片付けできない時に家族が見る生活変化と危険サインもあわせて確認すると、家族が見るポイントを整理しやすくなります。
有給休暇は使いやすい反面、家族側の休みを消耗する方法でもあります。だからこそ、最初の数回で「この先も続きそうか」「自分以外に頼れる人はいるか」「外部サービスや地域の相談先を入れる必要があるか」を見ておくと、後から慌てにくくなります。

親の通院付き添いは必ず介護休暇になりますか?

必ずではありません。親が要介護状態にあり、通院付き添いが介護や世話として必要な場合は対象になり得ますが、親の状態や会社の確認が必要です。

有給休暇と介護休暇はどちらを先に使うべきですか?

単発なら有給休暇で対応しやすい場合もありますが、継続的な付き添いなら介護休暇や時間単位休暇、勤務調整も含めて確認したほうが安心です。

介護休暇は給料が出ますか?

法律上は会社に有給扱いの義務がある制度ではないため、給料が出るかどうかは会社の就業規則や賃金規定を確認する必要があります。
遅刻早退で足りる場合
親の通院付き添いは、丸一日休まなくても対応できることがあります。午前中の診察だけ、検査結果の説明だけ、薬の変更確認だけなら、遅刻や早退、時間単位休暇で足りる場合もあります。仕事を休みにくい人ほど、全部を休むか休まないかの二択で考えがちですが、実際には「何時から何時まで付き添いが必要か」を分けることで選択肢が増えます。
ただし、病院は予定どおりに終わらないことがあります。予約時間があっても待ち時間が長い、検査が追加になる、会計や薬局で時間がかかる、親が疲れて休憩が必要になるなど、予定より長引くことは珍しくありません。仕事に戻る時間をぎりぎりで組むと、家族側が焦ってしまいます。
遅刻や早退で対応する時は、通院の中身を分けて考えます。送迎だけなのか、診察室まで入る必要があるのか、医師の説明を聞く必要があるのか、薬局で薬の説明を受ける必要があるのか。必要な範囲が分かると、どの時間帯だけ会社を抜ければよいかを決めやすくなります。
親が一人で待てる場合は、受付まで付き添い、診察説明の時間だけ合流する方法も考えられます。反対に、認知症の不安や転倒リスクがある場合は、待合室で一人にすること自体が難しいこともあります。時間の問題だけでなく、親が一人で安全に過ごせるかも見ておきます。
短時間で戻る予定にする場合でも、診察、検査、会計、薬局まで含めた終了時間には余裕を持たせておく必要があります。特に大きな病院や初診の日は、予定より長くなる前提で考えたほうが安心です。
会社に相談する時は、「何時から何時まで不在になります」と言えると調整しやすくなります。あわせて、終わり時間が読みにくい場合は「病院の状況で戻りが遅れる可能性があります」と先に伝えておくと、急な連絡で慌てにくくなります。
遅刻や早退で済むかどうかは、親の状態と病院の流れによって変わります。短く済ませることだけを優先すると、親の説明を聞き逃したり、薬の変更を確認できなかったりすることもあります。仕事への影響を抑えながらも、必要な確認は抜けないように、付き添う目的をはっきりさせておきましょう。
会社へ伝える内容
会社へ伝える時に迷うのは、どこまで家庭の事情を話すかです。親の病名や細かい家庭事情をすべて話す必要はありませんが、休みや勤務調整が必要な理由は、ある程度具体的に伝えたほうが相談しやすくなります。特に、親の通院が一度だけではなく続きそうな場合は、最初の伝え方でその後の調整のしやすさが変わります。
伝える内容は、親の状態、付き添いが必要な理由、必要な時間、今後の見込みの4つに分けると整理しやすいです。たとえば、「親の通院に付き添う必要があります」だけではなく、「診察説明の確認が必要なため、午前中だけ付き添いが必要です」「今後も月1回程度続く可能性があります」のように伝えると、会社も調整しやすくなります。
介護休暇を使いたい場合は、就業規則や社内の申請方法を確認します。会社によっては、申請書や理由の記載、事後の確認書類が必要になることがあります。ただし、急な通院や体調変化では、当日に連絡が必要になることもあります。まずは職場の上司や人事に、どの制度を使えるか確認しましょう。
会社へ伝える時に避けたいのは、毎回その場で「すみません、休みます」とだけ伝え続けることです。最初はそれで済んでも、通院が続くと職場も予定を組みにくくなります。親の状態が継続しそうなら、早めに勤務調整の相談をしておくほうが、自分も職場も動きやすくなります。
2025年4月以降は、家族の介護に直面した労働者への制度周知や意向確認など、仕事と介護の両立支援に関する会社側の対応もより重視されています。制度名を知らないまま我慢するのではなく、まず会社に確認する姿勢が大切です。
また、通院付き添いが家族の負担として大きくなっている場合は、会社調整だけでなく、介護保険外サービスや付き添い支援も選択肢に入ります。家族だけで毎回付き添うのが難しい時は、介護保険外サービスのイチロウは家族の負担軽減に使えるかも、家族以外に頼れる範囲を考える材料になります。
実際に頼める内容や利用条件を確認したい場合は、下の案内から確認できます。
会社へ相談することは、迷惑をかけるためではありません。親の通院が必要な時に、仕事も家庭も壊さない形を早めに探すためです。言い出しにくい場合でも、必要な時間、頻度、制度の候補を整理しておけば、感情だけでなく具体的な相談として伝えやすくなります。
親の通院付き添いで仕事を休めない時の対応
- 時間単位休暇の確認
- 介護休業との違い
- 会社に断られた場合
- 地域包括への相談
- ケアマネへの相談
- 通院等乗降介助の確認

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時間単位休暇の確認
親の通院付き添いで仕事を休めない時は、丸一日休む前に、時間単位で使える休暇がないか確認します。介護休暇は時間単位で取得できる制度になっており、会社によっては時間単位年休や半日休暇も使える場合があります。通院の内容によっては、丸一日休むよりも、必要な時間だけ抜けるほうが現実的なこともあります。
時間単位で考えると、家族の負担は少し整理しやすくなります。たとえば、朝一番の診察に付き添って昼から出勤する、午後の検査説明だけ付き添う、薬局で薬の変更を確認してから戻る、といった形です。毎回丸一日休むよりも、職場への影響も自分の休みの残りも調整しやすくなります。
ただし、時間単位休暇が合うのは、通院の流れがある程度読める場合です。大きな病院、検査が多い日、初診、紹介状を持って行く日、認知症や体調不良で親の様子が不安定な日は、時間が読みにくくなります。短時間で戻るつもりが、診察、検査、会計、薬局で予定を大きく超えることもあります。
確認したいのは、会社の制度として時間単位で休めるか、何時間単位で申請できるか、当日変更ができるか、介護休暇と年休のどちらを使うかです。制度名だけでなく、実際の申請方法まで見ておくと、急な通院でも慌てにくくなります。
時間単位休暇を使う時は、病院にいる時間だけでなく、移動、受付、診察待ち、会計、薬局まで含めて必要時間を見積もることが大切です。付き添いの目的が診察説明の確認なら、診察時間だけ会社を抜ければよいとは限りません。
また、親が一人で待てるかどうかも大事です。受付後に一人で待てる親なら、家族が診察説明の時間に合わせて合流する方法もあります。反対に、転倒リスクや認知面の不安がある場合は、待合室で一人にする時間が長いほど不安が増えます。時間単位で済むかどうかは、病院の都合だけではなく、親の状態からも考えます。
時間単位休暇をうまく使えると、仕事を完全に休まなくても通院に関われる可能性があります。けれど、無理に短くしすぎると、会社にも病院にも親にも気を使い続けることになります。最初のうちは少し余裕を持った時間で申請し、実際にどれくらいかかるかを確認してから次回以降を調整するとよいでしょう。
| 確認する休み方 | 向いている場面 | 事前に見ること |
|---|---|---|
| 介護休暇 | 親が要介護状態で通院付き添いが必要な時 | 対象家族、日数、時間単位取得、賃金扱い |
| 時間単位年休 | 介護休暇に当たるか不明だが短時間だけ抜けたい時 | 会社に時間単位年休制度があるか |
| 半日休暇 | 午前診療や午後検査など半日で済みそうな時 | 午前・午後の区切り、戻り時間の扱い |
| 通常の有給休暇 | 初診、検査、待ち時間が読みにくい時 | 残日数、申請期限、急な変更時の連絡方法 |

時間単位で休めるなら毎回それで大丈夫ですか?

診察や検査が短時間で終わる場合は使いやすいですが、待ち時間や検査追加がある日は余裕を持って休み方を考える必要があります。

時間単位年休はどの会社でも使えますか?

すべての会社で必ず使えるわけではありません。会社の制度や労使協定によって扱いが変わるため、就業規則や人事への確認が必要です。

介護休暇と時間単位年休を組み合わせてもよいですか?

制度の使い方は会社の運用確認が必要ですが、親の状態や通院頻度に応じて、介護休暇、年休、半日休暇を分けて考えることは大切です。
介護休業との違い
親の通院付き添いが続くと、「介護休暇では足りないのでは」と感じることがあります。その時に出てくるのが介護休業です。ただし、介護休暇と介護休業は目的が違います。名前が似ているので混同しやすいですが、短い用事に使う制度なのか、介護体制を整えるためにまとまって休む制度なのかを分けて考える必要があります。
介護休暇は、通院付き添い、介護サービスの手続き、日常的な世話など、短い単位で必要になる対応に使いやすい制度です。一方で、介護休業は、親の介護体制を作るためにまとまった期間休む制度です。対象家族1人につき、通算93日まで、3回を上限に分けて取得できる制度です。
通院付き添いが月に1回あるだけなら、いきなり介護休業を考えるよりも、介護休暇や時間単位休暇で対応できるかを先に見ます。けれど、親の状態が大きく変わり、介護サービスの手配、病院との調整、要介護認定の申請、施設や在宅サービスの検討が必要になっているなら、介護休業も選択肢になります。
介護休業は、通院のたびに少しずつ休む制度というより、これからの介護体制を整えるための時間です。親が退院する、急に一人暮らしが難しくなった、家族で役割分担を決める必要がある、介護保険サービスを入れる準備が必要という時に、まとまった時間を作る意味があります。
介護休業は、通院1回ごとの付き添いを埋めるためだけでなく、今後の介護体制を作るための期間として考える制度です。休業中に、要介護認定、ケアマネ相談、サービス調整、家族分担、仕事復帰後の通院対応を整理していくことが重要になります。
注意したいのは、介護休業を取ればすべて解決するわけではないことです。休業中に、誰が何をするのか、どのサービスを使うのか、仕事復帰後に通院や見守りをどう回すのかを決めていかないと、復帰後にまた同じ問題が戻ってきます。
介護休暇で足りないと感じる時は、まず何が足りないのかを分けます。日数が足りないのか、通院が多すぎるのか、親の生活全体が崩れているのか、家族の役割分担が決まっていないのか。足りないものが分かると、介護休業を考えるべきか、地域包括やケアマネに相談すべきか、介護保険外サービスを検討すべきかが見えてきます。
介護休業は大きな制度なので、使う前には収入面、職場復帰、家族分担、親の支援体制を確認します。焦って決めるよりも、会社と相談しながら、休業中に何を整えるかを具体的にしておくことが大切です。
会社に断られた場合
親の通院付き添いで休みたいと伝えたのに、会社から難しいと言われると、家族はかなり追い込まれます。仕事も大事、親も心配、職場に迷惑をかけたくないという気持ちが重なると、「もう自分が我慢するしかない」と考えてしまうかもしれません。ただし、会社に断られた時も、まずは何を断られたのかを分けて確認することが大切です。
介護休暇そのものを断られたのか、希望した日や時間が難しいと言われたのか、書類不足で保留になっているのか、賃金が出ないという意味なのかで対応が変わります。「休めない」と一言で受け取る前に、会社の説明を整理しましょう。
法定の要件を満たす介護休暇や介護休業について、取得を理由に不利益な扱いをすることは認められていません。もちろん、実際の職場では人員不足やシフト調整があり、言い出しにくい雰囲気があるかもしれません。だからこそ、口頭だけで終わらせず、就業規則、申請方法、人事や相談窓口を確認することが必要です。
会社に相談する時は、感情的にぶつかるよりも、制度名、親の状態、必要な時間、今後の頻度を整理して伝えます。それでも話が進まない場合は、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)や総合労働相談コーナーに相談する選択肢もあります。
会社に断られた時は、介護休暇そのものを否定されたのか、希望日時の調整が難しいだけなのかを分けて確認しましょう。ここを分けずに受け止めると、本来使える制度まで諦めてしまうことがあります。
また、会社側が制度を十分に把握していない場合もあります。上司が悪意を持っているとは限らず、介護休暇や介護休業の細かい運用を知らないまま「難しい」と言っている場合もあるでしょう。その場合は、人事や総務に確認し、就業規則や社内手続きに沿って相談し直すことが必要です。
一方で、会社の事情だけを責めても、通院付き添いの現実はすぐには変わりません。病院の予約日時を変えられるか、他の家族と分担できるか、地域包括やケアマネに相談できるか、介護保険外サービスを一部使えるかも並行して考えます。仕事を守るためにも、親の通院を支える方法を一つに絞らないことが大切です。
| 会社で困る場面 | まず確認すること | 次に考えること |
|---|---|---|
| 介護休暇は使えないと言われた | 対象家族、親の状態、申請方法 | 人事、就業規則、労働局相談 |
| その日は休まれると困ると言われた | 日時変更できるか、時間単位で足りるか | 病院予約の調整、家族分担 |
| 無給になると言われた | 会社の賃金規定 | 有給休暇や時間単位年休との使い分け |
| 毎回休むのは困ると言われた | 通院頻度、今後の見込み | 地域包括、ケアマネ、外部サービス相談 |
地域包括への相談
親の通院付き添いで仕事を休めない状態が続くなら、会社だけでなく地域包括支援センターにも相談したほうがよい場合があります。地域包括支援センターは、高齢者の生活や介護に関する相談窓口です。仕事をどう休むかだけで考えていると、親の生活全体に起きている変化を見落とすことがあります。
相談する目安は、親が一人で通院できなくなってきた、薬の管理が心配、診察内容を理解できていない、家の中の生活も崩れている、家族が仕事を何度も休んでいる、といった状態です。通院だけに見えても、背景に一人暮らしの不安や生活支援の必要性が隠れていることがあります。
地域包括へ相談する時は、親の住所地を基準に探します。家族が別の市区町村に住んでいる場合でも、親が住んでいる地域の窓口に相談するのが基本です。相談前には、親の年齢、病気や通院先、通院頻度、一人でできること、家族が困っていることをメモしておくと話が早くなります。
地域包括に相談したからといって、すぐにすべての付き添いを代わってもらえるわけではありません。ただ、要介護認定の申請、介護保険サービスの検討、生活支援、見守り、家族負担の整理につながることがあります。家族が仕事を休めないことも、立派な相談内容です。
地域包括支援センターへ相談する時は、通院の困りごとだけでなく、親の生活全体で変わってきたことを一緒に伝えると支援につながりやすくなります。薬の飲み忘れ、転倒不安、買い物、食事、郵便物の管理なども、通院付き添いと関係している場合があります。
親の通院付き添いを家族だけで抱えていると、「自分が行くしかない」という考えになりやすいです。けれど、仕事、家庭、自分の体調を守りながら続けるには、相談先を作っておくことも大切です。親が嫌がるかもしれない、まだ大丈夫かもしれないと思う気持ちも分かりますが、相談は必ずサービス利用を決める場ではありません。
相談することで、今すぐ必要な支援と、今後必要になりそうな支援を分けて考えられます。通院付き添いがきっかけで、見守り、介護保険申請、生活支援、家族分担の話が進むこともあります。後悔しないためには、困りごとが大きくなる前に話せる窓口を持っておくことが大切です。
ケアマネへの相談
親に要介護認定があり、担当のケアマネジャーがいる場合は、通院付き添いで困っていることをケアマネに相談します。ケアマネは、介護サービスの調整役です。家族が毎回仕事を休んでいる状況も、介護計画を考えるうえで大事な情報になります。
相談する時は、「病院へ行くのが大変です」だけではなく、どこで困っているかを分けます。自宅から車までの移動が難しいのか、病院までの交通手段がないのか、診察内容を理解できないのか、会計や薬局まで付き添いが必要なのか。困りごとが違えば、使える支援も変わります。
ケアマネに確認したいのは、介護保険サービスで対応できる範囲、介護保険外サービスを使ったほうがよい範囲、家族が付き添うべき場面、病院側と調整できることです。特に、院内での付き添いは介護保険サービスだけで全部まかなえるとは限らないため、事前確認が必要です。
また、通院付き添いが増えている時は、親の状態が変わっているサインかもしれません。以前は一人で行けた病院に行けなくなった、薬の説明が分からない、予約日を忘れる、診察後の生活指示が守れないなどがあれば、ケアプランの見直しが必要になることもあります。
ケアマネへ相談する時は、送迎、院内付き添い、診察説明の確認、薬局対応を分けて伝えると、使える支援の範囲を確認しやすくなります。「通院が大変」という一言だけでは、どの部分を支援すれば家族の負担が減るのかが見えにくくなります。
ケアマネに相談することで、家族が毎回休む以外の方法を探しやすくなります。通院そのものだけでなく、服薬、買い物、食事、見守り、家の中の移動まで含めて、親の生活全体を見直すきっかけにしましょう。
家族が仕事を休むことに限界を感じているなら、そのことも遠慮せず伝えてよい内容です。家族が無理を重ねて倒れてしまえば、親の生活を支える体制そのものが崩れてしまいます。ケアマネには、親の状態だけでなく、家族の負担も含めて相談することが大切です。
通院等乗降介助の確認
親の通院付き添いで仕事を休めない時、介護保険サービスの中では通院等乗降介助が関係することがあります。これは、通院などのために車への乗り降りや移動を支援するサービスです。家族が仕事を抜けられない時に、送迎部分だけでも支援できないかと考える人は多いと思います。
ただし、通院等乗降介助は「病院に行くことを全部任せられるサービス」と考えるとずれが出ます。自宅内の準備、車までの移動、乗車、降車、病院内での移動、診察の付き添い、会計、薬局対応まで、どこまで対応できるかは状況やサービス内容によって確認が必要です。
特に院内介助は、原則として病院側の対応と整理される場面もあります。家族が期待していた付き添い範囲と、サービスでできる範囲が違うことがあるため、ケアマネや事業所に事前に確認しましょう。
確認する内容は、利用できる対象か、どの通院に使えるか、家の中から車まで支援できるか、院内の付き添いはどこまで可能か、家族の同席が必要な場面はあるかです。診察説明を家族が聞く必要がある場合は、送迎だけ外部化できても、家族が電話やオンライン、後日説明で関われるかを病院側に確認することもあります。
通院付き添いの負担を減らすには、送迎、診察説明、会計、薬局、次回予約を分けて、家族が担う部分と外部に頼れる部分を整理することが大切です。全部を家族がやるか、全部を外部に任せるかの二択にしないほうが、続けやすい形を作りやすくなります。
通院付き添いの負担を減らすには、「全部家族が行く」か「全部外部に任せる」かの二択にしないことです。送迎はサービス、診察説明は家族、薬の管理は薬局やケアマネと相談、次回予約は本人と家族で確認するなど、役割を分けることで続けやすくなる場合があります。
また、親の状態によっては、通院そのものを見直す相談も必要になります。受診間隔、薬の受け取り方、訪問診療の可能性、オンラインで家族が説明を聞けるかなど、病院やケアマネに確認できることはあります。仕事を休めないから諦めるのではなく、通院を支える仕組みを組み直す視点を持つことが大切です。
通院等乗降介助だけでは、診察説明の確認や院内付き添いまで対応しきれない場合があります。家族の仕事や生活に負担が出ているなら、介護保険外サービスで補える範囲もあわせて確認しておくと安心です。

通院等乗降介助を使えば家族は付き添わなくてよくなりますか?

送迎や乗降の支援につながることはありますが、診察説明の確認や院内付き添いまで全て任せられるとは限らないため、事前確認が必要です。

親にケアマネがいない場合はどこに相談すればよいですか?

親の住んでいる地域の地域包括支援センターや市区町村の介護相談窓口に相談し、要介護認定や支援の必要性を確認します。

仕事を休めない時は家族以外に頼ってもよいですか?

家族だけで抱え込む必要はありません。親の状態、通院内容、必要な付き添い範囲を整理し、地域包括、ケアマネ、介護保険外サービスなどを組み合わせて考えることが大切です。
介護休暇、介護休業、2025年4月以降の改正内容、仕事と介護の両立支援制度を確認する場合は、厚生労働省の個別ページで制度全体を確認できます。
育児・介護休業法について|厚生労働省
親の通院付き添いで仕事を休めない時に確認したいこと
親の通院付き添いで仕事を休めない時は、まず「親の通院だから休めるか」ではなく、親の状態と付き添いの必要性を分けて確認することが大切です。親が一人で移動できない、診察内容を理解しにくい、薬の変更や次回予約を家族が確認する必要がある場合は、介護休暇の対象になる可能性があります。一方で、心配だから付き添いたい、念のため一緒に行きたいという場面では、介護休暇ではなく有給休暇や時間単位年休で対応するほうが現実的な場合もあります。
通院付き添いは、丸一日休む方法だけではありません。午前中だけ、診察説明の時間だけ、検査結果の確認だけなど、通院の中身を分ければ、遅刻、早退、時間単位休暇で対応できることもあります。ただし、病院は予定どおりに終わらないことがあるため、移動、受付、待ち時間、会計、薬局まで含めて時間を見積もる必要があります。
会社へ相談する時は、親の病名や家庭事情をすべて話す必要はありませんが、付き添いが必要な理由、必要な時間、今後の頻度は整理して伝えたほうが調整しやすくなります。介護休暇、介護休業、有給休暇、時間単位年休は目的が違うため、自分の状況に合う制度を就業規則や人事で確認しましょう。会社に断られた場合も、介護休暇そのものを否定されたのか、希望日時の調整が難しいだけなのかを分けて考えることが必要です。
家族だけで付き添いを続けるのが難しい場合は、地域包括支援センターやケアマネジャーへの相談も選択肢になります。通院等乗降介助や介護保険外サービスを使える場面もありますが、送迎、院内付き添い、診察説明、薬局対応をすべて任せられるとは限りません。親の状態、通院頻度、家族の負担、会社で使える制度、外部に頼れる範囲を分けて確認することが、無理なく続けるための整理になります。
健さんの視点コラム
親の通院付き添いで仕事を休めない時、家族が一番つらく感じるのは、制度の名前が分からないことだけではないと思います。親のことは心配、でも職場にも迷惑をかけたくない。病院の説明は聞きたいけれど、毎回休めるわけではない。そうした気持ちの間で、どこから整理すればいいのか分からなくなるのではないでしょうか。
通院付き添いは、外から見ると「病院へ連れて行くだけ」に見えやすい用事です。けれど実際には、親が安全に移動できるか、受付で困らないか、医師の説明を理解できるか、薬の変更を生活の中で守れるか、次回予約を忘れないかまで関わってきます。家族が付き添う理由は、単なる送迎ではなく、親の生活を続けるための確認になっていることがあります。
だからこそ、最初に分けたいのは「家族が全部やるか、全部あきらめるか」ではありません。送迎は頼れるのか、診察説明だけ家族が聞くのか、薬の管理は薬局やケアマネに相談できるのか、会社には時間単位で相談できるのか。役割を小さく分けると、今まで一人で抱えていた負担を少しずつ整理しやすくなります。
親の状態が変わる時は、家族の生活も同時に変わります。以前は一人で病院へ行けた親が、診察内容を覚えられなくなる。薬を飲み間違える。予約日を忘れる。そうした変化が出てくると、通院付き添いは一時的な用事ではなく、生活支援の入口になります。仕事を休めるかどうかだけでなく、親の生活全体を見直す合図として受け止めることも大切です。
人生健康第一とは、家族が無理を重ねて倒れるまで頑張ることではなく、本人の状態と家族の負担を早めに見て、使える制度や相談先を現実的に確認していく考え方です。親のために動くことは大切ですが、そのために家族の仕事、睡眠、生活、心身の余裕が崩れてしまえば、支える力そのものが続かなくなります。
親の通院付き添いで迷った時は、まず親の状態、付き添いが必要な理由、必要な時間、今後の頻度を書き出してみるとよいでしょう。そのうえで、会社に相談する内容、家族で分担できること、地域包括やケアマネに確認することを分けていきます。早めに整理しておくことが、親にも家族にも無理の少ない関わり方につながります。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の介護方針や制度利用を断定するものではありません。介護の方法や利用できる制度、支援内容はご本人の状態や地域の状況によって異なります。具体的な判断については、医療機関、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどの専門職へご相談ください。
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