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親の入院中の洗濯はどうする?洗濯物の受け渡しと負担軽減方法

入院中の高齢男性を囲み、男性と女性の家族、看護師がタオルや衣類、洗濯ネットを確認しながら洗濯物の受け渡しについて相談している様子 家族と介護サポート

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この記事を書いた人:健さん|元プロアスリート / 元納棺師 / 介護福祉士 / 睡眠栄養指導士 初級(一般社団法人睡眠栄養指導士協会 認定)|「人生健康第一」を伝えるブログメディア運営

親が入院すると、治療や病状のことに気を取られがちですが、数日たつと意外に困るのが洗濯です。「汚れた下着やタオルは誰が持ち帰るのか」「何日に一度交換すれば足りるのか」「仕事があるのに洗濯物のためだけに病院へ行く必要があるのか」と、入院生活が始まってから家族の負担に気づくことがあります。

私は元プロアスリートとして体と向き合い、納棺師として人の命の終わりを見届け、現在は介護福祉士として日常の健康と生活を支える現場にいます。そんな経験から辿り着いた信念があります。それは人生健康第一です。入院中の洗濯も、家族が無理を重ねて対応するのではなく、本人の状態と病院の仕組みを確認して負担の少ない方法へ組み替えることが大切です。

この記事では、親の入院中に出る洗濯物について、家族が自宅で洗う方法、本人が院内ランドリーを使う方法、病衣やタオルのレンタル、病院や委託業者の洗濯サービスを順番に整理します。さらに、洗濯物の受け渡し頻度、必要な衣類の量、ランドリーバッグの使い方、面会制限がある場合の考え方まで具体的に確認していきます。

最初に見るべきなのは「何日分の着替えを持たせるか」ではありません。本人が自分で洗濯できるのか、家族は何日に一度病院へ行けるのか、病院にランドリーやレンタルがあるのか、荷物の受け渡しに制限があるのか。この4点を先に確認すると、必要な洗濯方法と持参枚数を決めやすくなります。

  • 親の入院中に選べる主な洗濯方法がわかる
  • 洗濯物を家族が何日に一度受け取ればよいかが理解できる
  • ランドリー・レンタル・家族洗濯の使い分けがわかる
  • 家族の往復や洗濯負担を減らす考え方が理解できる

親の入院中の洗濯は誰がする?

  • 最初に病院の洗濯ルールを確認する
  • 家族が持ち帰って洗う場合
  • 本人が院内ランドリーを使う場合
  • 何日分の衣類を用意するか
  • 洗濯物の受け渡し方法を決める

最初に病院の洗濯ルールを確認する

親が入院した時に最初に確認したいのは、「家族が洗うこと」を前提に衣類をそろえることではなく、入院先でどのような洗濯方法が利用できるかです。病院によっては病棟内にコインランドリーがあり、病衣やタオルのレンタルを利用できる場合もあります。さらに、私物洗濯を有料で受け付けている病院もあります。全国共通の仕組みではないため、まずは入院案内や病棟から渡された説明書を確認してください。

確認するのは、洗濯機・乾燥機の有無だけではありません。利用時間、料金、洗剤を自分で用意する必要があるか、現金や専用カードなど何で支払うのか、本人だけで利用できるのかも確認します。病衣やタオルのレンタルがある場合は、何がセットに含まれるのか、下着は対象なのか、どの程度の頻度で交換されるのかまで見ておくと安心です。

病院によって利用できる仕組みは異なりますが、家族が洗濯物を持ち帰る以外の方法が用意されている場合があります。一例として、東京大学医学部附属病院では、各病棟のコインランドリーに加え、寝衣・タオル類の入院セットや、専用ネットを利用した私物洗濯サービスが案内されています。

ただし、同じようなサービスをすべての病院で利用できるわけではありません。自分の親が入院している病院でも利用できるかどうかは、入院案内や病棟スタッフへ確認してください。病院で実際に行われている運用の一例を見たい場合は、東京大学医学部附属病院の入院中の過ごし方も参考になります。

「洗濯機が病院にあるなら、それを使ってもらえばいいですよね?」

洗濯機があるだけでは、本人が実際に使えるとは限りません。洗濯物を持って病棟内を移動し、洗剤や硬貨を準備し、終了時間を覚えて回収し、乾燥まで行う一連の動作ができるかを考える必要があります。

特に高齢の親では、歩行の不安定さ、手術後の痛み、点滴、認知機能の低下、疲れやすさなどが影響します。入院前は自宅で洗濯をしていた人でも、入院中は体力や動作能力が落ちている場合があります。「家ではできる」ではなく「今の病棟生活でできるか」で判断してください。

洗濯方法は、設備の有無だけでなく、本人が安全に利用できるかまで確認して決めます。

本人が自分で利用するのが難しければ、家族の持ち帰り、レンタル、洗濯サービスへ切り替えればよいだけです。最初から一つの方法に固定する必要はありません。

家族が持ち帰って洗う場合

家族が洗濯物を持ち帰る方法は、追加料金を抑えやすく、普段使っている衣類をそのまま使えるのが利点です。自宅で洗濯するため、洗剤や洗濯方法も家族が把握できます。一方で、病院への往復、汚れ物の回収、自宅での洗濯・乾燥・たたみ、再び病院へ届けるところまでが一つの作業になります。

片道20分の病院でも、駐車場から病棟まで移動し、荷物を受け取り、帰宅して洗濯し、次の日に再び届ければ負担は小さくありません。仕事や子育てをしながら対応する家庭では、「洗濯そのもの」より病院との往復回数が負担になることもあります。

そのため、家族洗濯を選ぶ場合は毎日交換する前提にしないことがポイントです。数日分の下着・衣類・タオルを準備し、例えば2〜3日ごとなど、実際に家族が無理なく病院へ行ける周期を基準にします。ただし必要枚数は、失禁、発汗、入浴、清拭、リハビリ、治療内容によって変わります。

「親のためなんだから、できるだけ毎日届けた方がいい気もします。」

毎日届ける必要があるとは限りません。必要な洗い替えが確保でき、病院側の管理にも問題がなければ、家族が無理なく続けられる間隔を選ぶ方が現実的です。

入院が1週間、2週間、さらに長期へ延びる可能性がある場合、最初の数日は頑張れても、その生活を何週間も続けられるかは別問題です。家族の仕事を休んだり、睡眠時間を削ったりしてまで洗濯交換を続ける必要があるなら、レンタルや院内サービスとの比較を始めるタイミングです。

洗濯方法は「一番安い方法」ではなく「入院期間中に家族が無理なく続けられる方法」で選びます。

親の入院では、洗濯以外にも病状説明、必要品の購入、支払い、退院準備などが重なります。洗濯だけで家族の余力を使い切らないようにしてください。入院中に家族が抱えやすい負担全体を整理したい場合は、親の入院中に家族が抱えやすい負担を整理する方法も参考になります。

本人が院内ランドリーを使う場合

本人が歩行でき、洗濯機の操作も問題なく行える場合は、院内ランドリーを利用すると家族の往復回数を減らせます。ただし、「自分で洗える」と本人が話しているだけで決めず、入院中の現在の状態を確認してください。点滴をしている、ふらつきがある、術後で動作に制限があるなど、自宅とは条件が違うことがあります。

また、ランドリーが別の階や病棟の端にある場合、洗濯物を持って歩くこと自体が負担になることがあります。洗濯開始後に病室へ戻り、決められた時間に取りに行けるかも確認が必要です。認知機能に不安がある場合は、洗濯中であることを忘れたり、他の人の洗濯物と間違えたりする可能性も考えます。

院内ランドリーを利用する場合は、洗剤が備え付けなのか持参なのか、小銭が必要なのか、乾燥機が別料金なのかも入院先で確認します。病院ごとに条件が違うため、他院の料金や使い方をそのまま当てはめないでください。

本人が「自分でできる」と言えば任せても大丈夫ですか?

健さん
健さん

本人の希望は大切ですが、今の歩行状態や体力まで合わせて見ましょう。病棟スタッフへ「一人でランドリーまで行って問題ないですか」と確認すると判断しやすくなります。

洗剤まで持って行った方がいいですか?

健さん
健さん

病院によって違います。洗剤を自分で用意する病院もあるため、ランドリーの場所だけでなく洗剤の扱いも確認してください。

洗濯物に名前は書いた方がいいですか?

健さん
健さん

病院から記名を求められている場合は従ってください。特に業者洗濯や病棟内で衣類を管理する場合は、名前の付け方まで入院案内で確認しておくと安心です。

病室で高齢の女性と娘が、看護師からパジャマやタオルなどの入院用品やレンタルについて説明を受けている様子

何日分の衣類を用意するか

「2週間入院するなら下着も14枚必要」と考える必要はありません。必要枚数は入院日数だけでは決まらず、何日ごとに洗濯できるかで変わります。本人が院内ランドリーを利用できる場合と、家族が週1回しか洗濯物を交換できない場合では必要枚数が大きく違います。

衣類の量を決める時は、下着、パジャマ、普段着、タオルをすべて同じ枚数で考えないことも大切です。病衣やタオルだけレンタルできる病院なら、家族が管理するのは下着や一部の衣類だけになる場合があります。逆にリハビリを行う人は、運動着や肌着の交換が増えることがあります。

また、高齢者では失禁、発汗、食事のこぼれ、処置などで予定より着替えが必要になることがあります。ぎりぎりの枚数にすると、一度予定が狂っただけで足りなくなるため、交換周期に対して少し余裕を持たせる方法が現実的です。

「だったら最初から多めに持って行けば安心ですね。」

多ければ安心とは限りません。病室の収納スペースには限りがあり、衣類が増えすぎると本人も管理しにくくなります。何をどこへ入れたのか分からなくなれば、必要な物があるのに家族へ追加を頼むことも起こります。

まず家族が病院へ行ける間隔を決め、その期間を乗り切れる洗い替えを準備し、不足しそうならレンタルを組み合わせる方が管理しやすくなります。高齢者の2週間入院で必要な持ち物全体を確認したい場合は、高齢者の2週間入院で必要な下着・タオル枚数と持ち物も確認してください。

衣類を減らしすぎると、家族が予定どおり交換できなかった時に着替えが不足するため、予備を含めて考えます。

洗濯物の受け渡し方法を決める

家族が洗濯する場合は、「誰が洗うか」だけでなく「どこで、いつ受け渡すか」まで決めておきます。面会時に病室で受け取れる病院もあれば、受付や病棟入口など指定場所で荷物だけを受け渡す運用もあります。感染症の流行や病棟の状況によって面会ルールが変わることもあるため、入院時に確認した内容がずっと続くとは限りません。

埼玉医科大学総合医療センターでは、入院患者の洗濯物や必需品などの受け渡しを最小限にするよう案内しています。このように、家族が好きな時間に何度でも衣類交換へ行けるとは限りません。受け渡し条件は入院先の最新案内を確認してください。

受け渡しでは、清潔な衣類と使用済み衣類を別の袋にします。さらに「清潔」「洗濯物」など一目で分かるようにしておくと、本人や家族だけでなく病棟スタッフが関わる場合も間違いを減らせます。持ち手があり、中身が飛び出しにくいランドリーバッグや大型洗濯ネットを使うと、病院と自宅の往復もしやすくなります。

現在もAmazonや楽天市場では、大型洗濯ネット、持ち手付きランドリーバッグ、メッシュタイプの仕分けバッグなど複数の製品が販売されています。ただし、袋をベッド柵などへ掛ける場合は病棟の邪魔にならない場所を確認し、本人が扱いやすい物を選んでください。


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「袋を一つ渡して、汚れ物を全部そこへ入れてもらえば十分ですよね?」

本人が迷わず使えるなら一つでも構いませんが、清潔な衣類と使用済み衣類が混ざらない仕組みにしてください。特に認知機能に不安がある場合は、袋の色を変える、文字を大きく書くなど、本人が見ただけで分かる方法が向いています。

家族が毎回中身を確認できない場合は、袋へ詰め込みすぎないことも重要です。濡れたタオルや強く汚れた衣類を長時間密閉すると臭いや衛生面の問題が起こりやすくなります。汚染が強い衣類の扱いについては、感染対策を含め病棟スタッフへ確認してください。

洗濯物の受け渡しは、面会ルールとは別に「荷物だけの受け渡し方法」が決められていないか病棟へ確認します。

洗濯負担を減らす方法を比較する

  • 入院セットやレンタルを使う
  • 4つの洗濯方法を比較する
  • 家族の受け渡し頻度を減らす
  • ランドリー用品を使いやすくする
  • 入院が長引いた時は方法を見直す

親の介護で迷ったときに役立つ情報を、これからも分かりやすく発信していきます。

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入院セットやレンタルを使う

家族の洗濯負担を大きく減らせる選択肢の一つが、病衣やタオルなどの入院セットです。病院によって内容は異なりますが、パジャマや病衣、フェイスタオル、バスタオル、日用品などを日額制で利用できる場合があります。

入院セットを利用すると、対象になっている病衣やタオル類については、家族が汚れた物を持ち帰って洗い、再び病院へ届ける作業を減らせます。特に、病院が遠い家庭や、仕事などで頻繁に洗濯物を受け取りに行けない家庭では、家族の往復負担を減らす方法として検討できます。

ただし、入院セットの内容や料金、交換方法は病院や委託事業者によって異なります。下着、靴、眼鏡、補聴器、義歯などはセットに含まれず、自分で準備する場合もあります。また、実際に使った枚数ではなく、利用日数に応じて料金が発生する方式もあるため、申し込む前に「何が含まれるか」「料金はいくらか」「何日単位で料金がかかるか」を確認しておきましょう。

実際の病院でも、病衣やタオル類を日額制で利用できる入院セットが導入されています。一例として、済生会横浜市東部病院では、病衣やタオル類などを1日単位で利用できる入院セットが案内されています。

こうした仕組みが自分の親の入院先でも利用できるとは限りません。まずは入院案内や病棟スタッフへ「入院セットはありますか」「何が含まれますか」「料金はいくらですか」と確認してください。実際の入院セットの運用例を見たい場合は、済生会横浜市東部病院の入院セット案内も参考になります。

「家で洗えば無料なのに、レンタル代を払うのはもったいない気がします。」

費用だけを比べれば、家族が自宅で洗濯する方が安い場合はあります。ただし、病院への交通費、駐車料金、往復にかかる時間、自宅で洗濯・乾燥する時間まで含めると判断は変わります。

特に遠方の病院や、家族が仕事を休まなければ洗濯物を受け渡せない状況では、レンタル料金を払うことで家族の負担を減らせる場合があります。反対に、自宅と病院が近く、面会のついでに無理なく交換できるなら、家族が自宅で洗濯する方法でも問題ありません。

レンタルは「ぜいたく」ではなく、家族の時間と往復負担を減らすための選択肢として比較します。

重要なのは、全部を家族が洗うか、全部をレンタルするかの二択ではありません。病衣とタオルだけレンタルし、下着だけ家族が洗うなど、組み合わせることもできます。セット内容を確認し、家族の負担が大きい部分だけ外部へ任せる方法も考えてください。

4つの洗濯方法を比較する

親の入院中の洗濯は、大きく分けると「家族が持ち帰る」「本人が院内ランドリーを使う」「入院セットを利用する」「病院や委託業者の私物洗濯サービスを使う」の4つがあります。それぞれ向く家庭が違うため、料金だけではなく、本人の状態と家族が動ける頻度を一緒に比べます。

方法向いている状況主な確認点
家族が自宅で洗濯病院が近く定期的に行ける受け渡し時間・必要枚数
院内ランドリー本人が安全に操作できる料金・洗剤・利用時間
入院セット家族の往復を減らしたい日額料金・セット内容
私物洗濯サービス本人も家族も洗濯が難しい料金・仕上がり日数
複数方法を併用一部だけ負担を減らしたい何を家族管理に残すか

入院セットは途中から申し込むこともできますか?

健さん
健さん

途中契約できる病院もありますが、開始日や申込方法は病院・事業者ごとに異なります。入院が延びそうだと分かった段階で病棟や入退院窓口へ確認してください。

病衣だけレンタルして下着は家で洗う方法でもいいですか?

健さん
健さん

利用できるプランに合えば問題ありません。全部を家族か全部をレンタルかの二択ではなく、負担の大きい物だけレンタルする考え方もあります。

短期入院なら家族洗濯だけで十分ですか?

健さん
健さん

家族が無理なく対応できれば十分です。ただし退院予定日は延びることもあるため、長引いた時に別の方法へ変更できるかだけ確認しておくと安心です。

家族の受け渡し頻度を減らす

家族の負担を減らすには、洗濯方法そのものより受け渡し回数を減らす方が効果的なことがあります。洗濯物を1日分ずつ交換すれば毎日病院へ行く必要がありますが、数日分の洗い替えがあれば、家族が行ける日にまとめて交換できます。

ただし、単純に衣類を大量に持たせるだけでは解決しません。病室のロッカーや床頭台へ収まる量か、本人が管理できる量かを確認します。病棟によっては荷物を必要最小限にするよう求められる場合もあります。収納量が少なければ、病衣やタオルだけレンタルして私物を減らす方法が有効です。

家族側でも役割を一人へ集中させないようにします。兄弟姉妹や家族が複数いるなら、「洗濯する人」と「病院へ届ける人」が同じでなくても構いません。平日に病院へ行きやすい家族、休日に洗濯できる家族など、それぞれの生活に合わせて分担できます。

「洗濯くらいで兄弟に頼むのは大げさじゃないですか?」

大げさではありません。洗濯1回は小さな作業でも、病院との往復が何週間も続けば負担は積み重なります。入院中は病状説明や退院調整など、家族にしかできない対応も増えていきます。

家族が無理をしすぎないためには、「自分でできるから全部やる」ではなく、「どこなら人へ任せられるか」を早めに見つけておくことが重要です。洗濯や日用品補充を減らして余裕を残しておけば、医師からの説明や退院後の生活準備へ時間を使えます。

家族の負担を減らす目的は、楽をすることではなく、治療説明や退院準備など家族に必要な役割へ時間を残すことです。

高齢の父と息子が自宅の食卓で下着やタオル、衣類、洗面用品などを並べ、入院に必要な持ち物を確認している様子

ランドリー用品を使いやすくする

家族が自宅洗濯を続ける場合は、ランドリー用品を増やすことより、受け渡しを迷わない仕組みにすることを優先します。清潔な物と使用済みの物を分ける袋、大きめの洗濯ネット、持ち運びしやすいバッグがあれば十分なケースが多いです。

例えば、清潔な衣類は中身が見えにくいバッグ、使用済み衣類はメッシュバッグなどに分け、「着替え」「洗濯物」と大きく表示します。本人が視力低下や認知機能低下で文字を読み取りにくい場合は、袋そのものの色を変える方法もあります。家族にとって便利でも、本人が迷う仕組みでは意味がありません。

洗濯ネットを使う場合も、ファスナーが細かすぎる物や複雑な仕切りが多い物は、高齢者本人が扱いにくい場合があります。家族だけが使用するなら容量や持ち運びやすさを優先し、本人も使用するなら開閉のしやすさ、軽さ、見分けやすさまで確認してください。

「便利グッズをいろいろ買っておけば、入院生活も楽になりそうですね。」

用品は多ければ便利というわけではありません。病室は収納スペースが限られるため、物を増やしすぎると管理が難しくなります。洗濯用品も、実際の受け渡し方法が決まってから必要な物だけ追加してください。

現在は持ち手付きの大型洗濯ネットや折りたためるランドリーバッグなども販売されています。病院と自宅を往復する家族が使うなら、軽さ、持ち手、口が閉じられること、洗濯物の量に合うサイズを基準にすると選びやすくなります。


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ランドリー用品は、数を増やすより「清潔品と使用済みを迷わず分けられること」を優先します。

確認項目家族洗濯レンタル・サービス
病院への往復定期的に必要減らしやすい
洗濯作業家族が行う原則不要
追加費用比較的抑えやすい利用日数等で発生
衣類の自由度普段の物を使いやすいセット内容による
急な汚れ予備が必要交換対応しやすい場合あり
向く家庭近距離・受け渡し可能遠方・仕事等で往復困難

入院が長引いた時は方法を見直す

入院時には「数日だけだから家で洗えばいい」と考えていても、治療やリハビリの状況によって入院期間が延びることがあります。最初の方法を最後まで続ける必要はありません。家族洗濯が負担になってきたら、その時点でレンタルや洗濯サービスへ切り替えることを検討します。

見直しの目安は、洗濯そのものが大変かどうかだけではありません。病院へ行くため仕事の調整が必要になった、家族間で負担が偏っている、本人の着替えが増えた、面会や荷物受け渡し条件が変わった、退院後の準備も始まった、といった変化も含めて考えます。

施設介護の現場でも、高齢者の生活を支える時は一つの方法へ固定するのではなく、その時の体調や動作能力に合わせて支え方を変えていきます。入院生活も同じで、入院初日にはできていたことが、治療後には難しくなる場合があります。逆に、回復して自分でできることが増えることもあります。

「途中でレンタルに変えたら、最初に家で洗っていた意味がなくなりませんか?」

そんなことはありません。その時点で負担が少ない方法を選び直せば十分です。入院当初は家族洗濯で対応でき、長期化してからレンタルへ変えるのも合理的な方法です。

反対に、最初はレンタルを利用し、本人の状態が安定して院内ランドリーを使えるようになれば変更できる場合もあります。契約条件や終了手続きはサービスごとに違うため、変更前に病院や委託事業者へ確認してください。

本人の状態や面会条件が変わった時は、最初に決めた洗濯方法を無理に続けないことが大切です。

入院が延びたら、最初に何を見直せばいいですか?

健さん
健さん

家族が病院へ行く頻度、現在の衣類枚数、本人が自分でできること、レンタルの利用可否をもう一度確認してください。この4点を見ると変更すべき部分が見つけやすくなります。

本人が急に洗濯できなくなった時は家族が対応するしかないですか?

健さん
健さん

家族だけとは限りません。病院のレンタルや私物洗濯サービスが利用できないか病棟へ確認してください。本人の状態変化に合わせて方法を変更する方が安全です。

退院が近いなら最後まで今の方法で頑張った方がいいですか?

健さん
健さん

退院予定が確実で家族に余裕があればそのままでも構いません。ただし退院後の生活準備が重なる時期なので、洗濯のために家族が疲れ切らないよう負担全体で判断してください。

高齢の母と娘が自宅で下着やタオル、洗面用品、薬などを整理し、入院時に持っていく物と後から追加する物を分けて準備している様子

親の入院中の洗濯は無理なく続く方法を選ぶ

親の入院中の洗濯は、「家族が洗うのが普通」「病院に洗濯機があるから本人に任せればよい」と最初から一つへ決める必要はありません。家族が自宅で洗う、本人が院内ランドリーを使う、病衣やタオルの入院セットを利用する、私物洗濯サービスを使うなど複数の方法があります。まず入院先の案内を確認し、利用できる選択肢を把握することから始めます。

そのうえで見るのは、本人が現在どこまで自分でできるか、家族が何日に一度病院へ行けるか、必要な洗い替えを病室へ置けるか、荷物の受け渡しに制限がないかです。高齢者では入院前にできていた洗濯が、治療や体力低下によって一時的に難しくなることもあります。一つの条件だけで決めず、その時の状態を合わせて判断してください。

家族が洗う場合も、毎日病院へ行く必要があるとは限りません。数日分の洗い替えを準備し、清潔な衣類と使用済み衣類を分け、無理なく続けられる受け渡し周期を作れば負担を減らせます。反対に、病院が遠い、仕事を休まなければならない、入院が長引いたという場合は、レンタル料金だけでなく家族の時間や往復負担まで含めて比較することが必要です。

入院期間や本人の状態は途中で変わります。最初は家族洗濯で始め、長期化したらレンタルへ変更しても構いません。病衣だけ借りて下着だけ家族が洗うなど、複数の方法を組み合わせることもできます。大切なのは「最初に決めた方法を守ること」ではなく、その時点で本人と家族の双方に無理が少ない方法へ調整していくことです。

親の入院では、洗濯のほかにも病状説明、必要品の補充、支払い、退院後の生活準備などが続きます。まず病院へ「院内ランドリーはあるか」「レンタルや私物洗濯は使えるか」「洗濯物はどこで受け渡すか」を確認してください。その答えを基準に、家族が無理なく病院へ行ける頻度から必要枚数を決めれば、洗濯物のためだけに何度も往復する負担を減らしやすくなります。

健さんの視点コラム

親が入院すると、家族は治療や病状のことを最優先に考えます。その一方で、実際に入院生活が始まると、下着を届ける、タオルを回収する、洗濯する、日用品を買い足すといった小さな用事が次々に出てきます。一つひとつは難しい作業ではなくても、それが何日も何週間も続くことで家族の生活へ影響していきます。

高齢の親側にも事情があります。これまで自宅で洗濯していた人なら、入院しても「自分でできる」「家族に迷惑をかけたくない」と話すことがあります。しかし、入院中は点滴、治療、痛み、疲労など自宅とは環境が違います。本人の希望を尊重しながらも、安全に洗濯機まで移動できるのか、操作や回収まで続けられるのかを周囲が確認する必要があります。

家族も、全部自分でしなければならないわけではありません。家族ができる部分、本人ができる部分、病院の設備を使う部分、レンタルや業者へ任せる部分を分ければよいのです。介護や入院生活では、「誰が全部やるか」より「どの部分を誰が担当すれば生活が続くか」と考えた方が現実的です。

人生健康第一とは、家族が自分の生活を削って親を支え続けることではありません。親が必要な治療を受けられ、清潔な衣類で安心して過ごせることと同時に、支える家族が仕事や睡眠、日常生活を守れることも含まれます。洗濯代を払うことだけを見ると負担に感じても、それによって病院への往復が減り、家族が休めるのであれば意味のある選択です。

入院中の洗濯で迷ったら、「家族がやるべきか」から考えるのではなく、「本人が今できること」「病院で使える仕組み」「家族が無理なく続けられる頻度」の三つを並べてください。そこから家族洗濯、ランドリー、レンタル、洗濯サービスを組み合わせれば、親にも家族にも負担の少ない形が見つけやすくなります。

介護は、家族だけで抱え続けるものではありません。私たち介護職は、ご本人だけでなく、支えるご家族のためにもいます。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の介護方針や制度利用を断定するものではありません。介護の方法や利用できる制度、支援内容はご本人の状態や地域の状況によって異なります。具体的な判断については、医療機関、地域包括支援センター、ケアマネジャーなどの専門職へご相談ください。

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